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おすすめ経済小説「青い蜃気楼−小説エンロン」レビュー
2008年11月20日 (木) | 編集 |
黒木亮さんの作品をもっと読みたい。

初めて読んだ黒木作品「トップレフト」を読んだ後、すぐに次の作品を探しに本屋へ向かいました。

そんな中、出会ったのは、

青い蜃気楼―小説エンロン (角川文庫)です。

まず読み終わった後の率直な感想を書きます。

すごい。こんなに詳細に書かれているとは。

マネパパがこの本を読む前に「エンロン」について知っていることは、

アメリカの企業、数年前に不正会計処理で破たんし、全米を騒がせた、というぐらい。

当時は資産運用どころか、世界情勢にも興味なかったので、読む前はこのくらいの知識しかありませんでした。

しかし、読み終わった後は、すっかりエンロン通に変わりました^^

それぐらい詳しく書かれています。

次にあらすじを簡単にご紹介します。(本当に簡単です。)

エンロンの栄枯盛衰。主人公は誰ということではなく、エンロンという会社そのもの、エンロンに関わりのある人全てです。

エンロンが規制緩和の波に乗って急成長、そして破綻する過程が詳細に描かれています。

もしかすると、黒木さんはエンロンの元役員?と思わせるほど詳しく書かれています。

そのぐらいよく調べられたのでしょうね。

構成としては、エンロンに関する事実関係の説明が8割で、それを補うためのストーリー部分が2割といった印象です。

まさに経済ドキュメント小説です。

特別目的会社(SPC)を利用した負債隠しの手法が本の中でうんざりするぐらいでてきます。(それだけエンロンがこの手法を多用、複雑化したということです。)

正直、このSPCに関する説明は複雑化しているため難しいものでしたが、黒木さんは親切にも「夫婦」に例えて解説してくれています。

企業の幹部を目指す方、会計に興味のある方等に是非読んでもらいたい作品ですが、お手軽に読める作品ではないので気合を入れて読むことをおすすめします。



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